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Q&ACONTACT US

Q&A

2019年4月
2019年4月に行いましたアンケート調査のご質問についての回答となります。 

   質 問 回 答 
 1 全国がん項目13「診断根拠」は『自施設・他施設を問わず全経過を通じて』とあります。
例)自施設で画像診断のみ症例が紹介先で手術を行い、その際の情報提供があった場合に結果を当院の登録に反映できないと全国がん登録研修会で説明されました。
院内がん登録マニュアルでは例として剖検時の情報を最終的に反映しており、同様の解釈は何故不可なのかご教示ください。
 自施設で画像によりがんと診断し初回治療を行わずに他施設に紹介した症例ですので、12「治療施設」は『1 自施設で初回治療をせず他施設に紹介又はその後の経過不明』になり、この場合は他施設に紹介するまでが全経過となります。例にある<情報提供の内容>は紹介先から提出される届出票の内容に反映されますので、全国がん登録のルールに沿った届出票を作成していただくようお願いいたします。
※院内がん登録と全国がん登録の基本的な違いについては以下をご参照ください(外部サイト) ⇒ 日本がん登録協議会(がん登録とがん登録推進法)
 2  実際のがんの確定日がレセプトの病名開始日とは違っていたりする。確定をせずに他院に紹介している場合があり、後日病理結果で確定したらレセプトに反映されないので届出ができていない場合がある。  13「診断根拠」のいずれの検査であっても自施設でがんと診断し、初回治療をせずに他施設に紹介したのならば 12「治療施設」は『1 自施設で初回治療をせず他施設に紹介又はその後の経過不明』になるので、紹介するまでの情報をもとに届出票を作成し提出してください。13「診断根拠」のいずれの検査であっても自施設でがんの診断に至らず、”がん疑い”として紹介したのならば届出対象外です。
 3  確定結果を待たずに他院に紹介し(後日)結果は確定しても、患者は(自施設)では治療せずに他院で治療し、後日当院に通院した場合の、がん確定日(診断日)はいつになるか。   自施設でがんと診断し、初回治療をせずに他院に紹介したのなら、がんと診断する根拠となった検査を行った日(複数の検査をおこなった場合はもっとも確からしい検査をおこなった日)が診断日になります。 自施設でがんと診断せずに他院に紹介し、他院にてがんの診断と治療がおこなわれたのちに自施設にがんの治療(フォローアップを含む)のため通院を始めた場合は、初めて通院した日が診断日(当該腫瘍初診日)になります。
 4   氏名外字について「基本情報」<テキスト>[199]正式な漢字の参考情報の記載方法で困っています。どのような説明で記載したらよいでしょうか。  漢字を置き換えたのであれば、もとの漢字が類推できるような説明を記載していただければありがたいです。部首等が不明の場合は、法務省が提供する戸籍統一文字情報をご参考ください(外部サイト) ⇒ 戸籍統一文字情報
 5  組織型コード「9899/3」(腫瘍情報 項目番号320病理診断(形態コード)ICD-O-3のP.199の「9895/3」の欄に記載されているMDSに続発した急性白血病に対しては、わが国の独自コードである「9899/3」を用いるとあります。「9899/3」を入力したいのですが、コードの登録がなく選択できず困っています。よって現在、仮に「9895/3」で入力しています。  国際疾病分類-腫瘍学(NCC監修)第3版(2012年改正版)の正誤情報をご確認ください(外部サイト) ⇒ 厚生労働統計協会(出版事業 正誤情報)



骨髄異型性症候群に伴う急性白血病のコードは9988/3です。
 6  他施設で診断・治療後、自施設において放射線治療予定で来院したが年齢や体調の都合により治療をしなかった症例の場合、治療施設(項目番号:院内410、全国12)を3にするべきか8にするべきか迷います。  全国がん登録において12「治療施設」の『8 その他』は”死体解剖で初めて診断された場合もしくはセカンドオピニオンの場合のみ”に使用します。 文面から自施設において診断も治療もされていないと読み取れますので、届出対象外です。
 7  院内がん登録を提出した際にそのデータを国がん側において全国がん項目を抜粋しデータベースに移行していただきたい。院内がん登録と全国がんの連携を図っていただけるとありがたいです。  当室で取り扱う業務から逸脱したご要望ですので、国がんの院内がん登録に関するお問い合わフォームにてご質問ください(外部サイト) ⇒ 国立がん研究センター院内がん登録に関するQ&A
 8  見つけ出した時点で診断日が数年前にさかのぼる症例  全国がん登録の対象は診断日が2016年1月1日以降の症例です。法令上も5年以内は届出義務のある情報と位置付けられておりますので、見付け出され次第届出ください。
 9  寝たきりの人でCTで異常がみられ腫瘍マーカーが少し高値。寝たきりの人で便潜血や腫瘍マーカーが少し高値。  ※ご質問の内容から、CT・便潜血・腫瘍マーカー等の検査を自施設でおこなったものとして回答いたします。 これらの検査結果から、自施設でがんと診断されたのであれば届出対象です。
 10  当院でがんと診断し病名をつけることがほとんどないため、診断日をいつとするのか明確な判断ができづらい。伴い、初回治療もどれを選択するか判断しづらい。   ※ご質問の内容から、自施設診断の症例がほとんどなく、他施設診断の症例が多いと解釈し回答いたします。 他施設診断の場合は当該がんの治療(フォローアップを含む)のために初めて患者が自施設を受診した日(当該腫瘍初診日)が診断日になります。初回治療の欄は自施設でおこなった治療についてのみ記載してください。
 11   再診で診断名ががんのとき。   ※全国がん登録届出マニュアルを再度ご確認ください。当該がんに関して診断及び/又は治療等の対象となった腫瘍が届出対象となります。ご質問の背景がわかりかねますので、自施設でがんの診断はされなかった症例と解釈し回答いたします。
自施設でがんの診断をせずに他施設に紹介し、他施設でがんの診断がなされ、その後当該がんの治療(フォローアップを含む)のために再度自施設を受診されたのであれば、再度通院を開始した日を診断日として届出票を作成してください。詳しくは(外部リンク) ⇒ 全国がん登録 届出マニュアル
 12   1人の患者に複数のがんがある場合。  ※ご質問の背景がわかりかねますので、同じ患者に2つ以上の独立した原発性のがんが発生したと解釈します。
その場合、それぞれのがんについての届出票を作成してください。
 13  術後病名のとき。  ※ご質問の背景がわかりかねます。よろしければ再度具体的にご質問いただけますでしょうか。 touroku@toku-souken.jp.or までメールにてご連絡ください。 
 14  検査をして疑い病名で他院を受診することが多いので、届出をしなくていいのか?  自施設でがんと診断せず疑い例として他施設に紹介し、その後自施設で治療(フォローアップを含む)することもなかった症例は届出不要ですが、診断後に自施設に戻りフォローアップをした場合は届出対象です。
 15  多発性肺腫瘍等、原発か以前のがんか否かで悩みます。  肺の両葉に同じ組織型のがんがあり、どちらかがどちらかの転移であることが明らかな場合は、原発のがんについての届出票を作成してください。
例)右葉が原発、左葉が転移→右葉のがんの届出票を作成

肺の両葉に違う組織型のがんがある、もしくは多重がんであることが明らかな場合は、左右それぞれのがんについて届出票を作成してください。

肺の両葉にがんがあり、どちらかがどちらかの転移であるが左右どちらが原発かわからない場合は、側性を『9 不明』として届出票を作成してください。
 16  自院にて疑わしき患者を他院に紹介した場合当院で届出るかどうか。他院にてがん確定後、当院で経過観察される場合。  自施設でがんと診断せず疑い例として他施設に紹介し、その後自施設で治療(フォローアップを含む)することもなかった症例は届出不要ですが、診断後に自施設に戻りフォローアップをした場合は届出対象です。
 17  がんと疑わしいが本人や家族が精査を希望されず、確定診断がつかない場合。さらにその患者が死亡されると診断書にがんと記入している。  全国がん登録届出マニュアルの診断根拠の項をご確認ください。1~5の検査でがんと診断されなくても、医師が臨床的にがんと診断した場合には届出対象となります。このときに届出漏れがあり、さらにこの患者が死亡し死亡診断書にがんの記載があった場合は、遡り調査対象となる可能性があります。
 18  がんについて何も治療しないため、主科が違う入院となるが、死亡されると診断書にがんと記入している。  ※アンダーラインの部分の意味をどのようにとらえたらよいのかがわかりません。よろしければ再度具体的に touroku@toku-souken.jp.or までメールにてご質問いただけますでしょうか。
 19  届出票作成時にエラーチェックができるようにしてください。  国立がんセンターから無料ダウンロードが可能な現行のソフトにおいて、エラーチェック機能は搭載しておりません。そのため講習会を年に1回開催しておりますので、ぜひご参加ください。
 20  当院でがんの診断がつくことがほとんどなく、他院からの紹介でついてる場合がほとんどである。そのため詳細がわかりにくい。  項目番号8、9、10、13、15、16については、紹介状や診療情報提供書からわかる範囲で適切なコードを選択してください。14「診断日」は当該腫瘍初診日を入力します。他施設診断の場合、他施設からの情報をもとにコードを選ぶ項目と、自施設でおこなった治療のみについてコードを選ぶ項目がありますので、混同しないようにご注意ください。コード選択に迷ったときは、届出る前に当室までお問い合わせください。
 21  他院へ紹介したためその後の経過がわからない。  自施設でがんと診断せず疑い例として他施設に紹介し、その後自施設で治療(フォローアップを含む)することもなかった症例は届出不要です。 自施設でがんと診断したが初回治療をおこなわずに他施設に紹介した症例は、紹介するまでの情報をもとに届出票を作成してください。
 22  ①当院→②A病院→③当院と受診されたときに①の段階または③の段階で届出するか否か迷う事例がある。  自施設でがんと診断せず疑い例としてA病院に紹介し、その後自施設で治療(フォローアップを含む)をおこなったのであれば、①では届出不要ですが③で届出対象です。
自施設でがんと診断し初回治療をおこなわずに他施設に紹介した場合、①で届出るのが原則です。届出の推奨時期、期間の範囲での情報を作成し、提出してください。
 23  当院で初期診断をすることはないので、どの時点での報告が必要かがわからないです。  ※ご質問の内容から、自施設診断の症例がほとんどなく他施設で診断され、その後自施設に紹介受診される症例が多いと解釈し回答いたします。
自施設にがんの治療(フォローアップを含む)のために初めて受診した日(当該腫瘍初診日)を診断日として届出票を作成し、提出期限(診断日の翌年の12月31日)までに提出してください。
 24  がんと病名が付いていないまま他院に紹介されることもあり、抽出できない=登録対象からもれていまうこと。  自施設でがんと診断せず疑い例として他施設に紹介し、その後自施設で治療(フォローアップを含む)することもなかった症例は届出不要です。
 25  届出対象者がいたのに届出をしていなかった場合はどうなりますか。  全国がん登録の対象は診断日が2016年1月1日以降の症例です。法令上も5年以内は届出義務のある情報と位置付けられておりますので、見付け出され次第届出ください。
 26  がんによる死亡でない場合に届出ができていないことがある。がん以外の病名で亡くなった際などに患者が抽出されない。  死亡診断書だけでなく、レセプト、外来時の病名、処方箋など複数の情報源を組み合わせて抽出してはいかがでしょうか。 参考資料)国立がん研究センター 院内がん登録実務者のためのマニュアル2012年4月版より『ケースファインディング』(外部サイト、PDF)
 27  ・当院で最終診断はしていません。
・当院では、がんまたはがん疑いの時は、連携先の病院に紹介し、精査・治療を行っている。連携先の病院でがん登録を行っているので、当院が登録することはない。
・届出をしたことが無く、遡り調査の照会があったときのみ対応している。
 遡り調査とは、がん罹患の届出がない者について、死亡情報によりがんでの死亡が判明した場合におこなわれる調査です。同調査は、届出の勧告を実質的に意味しています。
自施設でがんの最終診断や精査(病理組織検査)をしていなくとも、画像または臨床的にがんと診断し、他施設に紹介した場合は、届出対象となります。 届出対象かどうか判断に迷ったら、当室までご相談ください。
<問合せ先> 徳島県がん登録室  
メール:touroku@toku-souken.jpn.org  
電 話:088-633-2266(13時~16時)

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